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そんなシエナの町ですが年に1度だけ（2日間）毎年7月2日と8月16日
自分をさらけ出す日があります

それが『パリオ』と言われる「競馬レースのお祭り」です
馬がカンポ広場を3周走る、おおよそ1分半
なんのこっちゃと思えますがこれにシエナの人々は人生を掛けています
当日はシエナ中の人々が広場に来るか、中継を見ています


日本で言えば岸和田のだんじりみたいなもんです
歴史も古く1147年から800年以上続いている伝統行事
この日はほぼすべての社会機能が停止します
ルールは簡単、10頭がカンポ広場を3周するだけ
シエナの町を17分割し毎年10地区が対決


変わっているのはスタートの汽笛がありません
9頭がスタートラインにつき、少し後ろに10頭目が居ます
10頭目が自分のタイミングでスタートラインを越えたらスタートです
10頭目のスタートはいつでもいいのです
一晩掛けたことも過去にはあるそうです

走り出したら何でもあり、騎手は敵の騎手でも馬でも殴る、蹴る
鞭でたたくなど何でもありです


しかしこのレースで勝つことがシエナの人々の誇りです
敵対する地区とは結婚どころか、お付き合いすらしない程です

地区ごとに動物のマスコットがあり、これがなかなかかわいいんです
お皿の壁掛けなどかなりおすすめのお土産になりますよ